親を超えると言うこと

コーチング名古屋ブログ

HU173_72Aすべての人は、親を超えるという宿命を背負って生まれてくるんだと思います。
人類が数百万年にわたって繁栄してきた最大の理由は、ミクロで見れば親の世代を超えてきたから。
 親の世代の現状維持かそれ以下であれば、それはマクロで見れば種の衰退でしかなく、とっくの昔に絶滅していたはずです。

しかし、この国に常識として広まっている儒教的な思想が、親を超えることを難しくしています。
先に生まれた人を無条件に敬う先生という考え方です。
そもそも、儒教は中国の皇帝が人民を支配するための思想ですので、後から生まれてきた人々に超えられると困るのです。
人類の繁栄よりも皇帝の支配力を優先した偏った思想であるのですが、それがこの国では常識として広まりすぎています。

その結果、親は子に超えられることを避けたがり、子は親に遠慮しています。
極めて近視眼的な思考に陥ってしまい、大きな葛藤を生み、結果として衰退を助長しているといえます。

子は、愛しあった両親の遺伝子を両方引き継いで産まれてきます。
生まれてきた時点で、すでに両親双方の遺伝情報を持っているのです。
これは、単純計算で、親の2倍優秀だと言うことなのです。

だから、親が子に超えられることは当たり前であり、子は楽々と親を越えるべきなのです。
自分の世代が頂点かのような、誤った小さなエゴに囚われてはいけません。
数百万年脈々と受け継がれてきた流れは、これからも未来永劫続いていくのです。