詳細はWikipedia(ミトコンドリアイブ)を参照いただきたいのですが、要点のみを記述いたしますと、
1.ミトコンドリアDNAは、細胞小器官であるミトコンドリア内にあるDNAのこと。
2.ミトコンドリアDNAは必ず母親から子に受け継がれ、父親から受け継がれることはない。
3.すべての人類はミトコンドリアDNAの母方の家系をたどると、約12-20万年前に生きていた一人の女性にたどりつく。
この3つの要素からたどり着いた、たった一人の女性がミトコンドリアイブと呼ばれているのです。
そして、このミトコンドリアイブ(L)から変異し派生したいくつかのDNAグループ(ハプログループ)があり、自分が持つミトコンドリアDNAを知ることで、自分のルーツを知ることができるのです。
最近、急速にDNA診断の値段が安くなってきましたので、早速自分のミトコンドリアDNAを調べてみました。
結果は、M7というグループ(ハプログループ)に属していることが分りました。
どうやら、日本固有の系統のようです。
そして、日本人の約7.6%がこの型に属しているようです。
なお、現時点において、父方のルーツを辿れるDNAは発見されていません。
全ての人間は母親から生まれますので、もしかしたら当然と言えば当然なのかもしれませんが。
この点から考えると、男系の系統による戸籍システムは、DNAの仕組みには反しているのかもしれませんね。