『人生は、自分の意識や心の持ち方次第で変わる』と考えている人が多いと思います。
ただ、実際にはこれは、「意識や心の持ち方」という言葉の捉え方次第で、正解にもなり、不正解にもなるあいまいな表現です。
「意識や心の持ち方」について、もう少し言葉を明確にすると、顕在的な「意識や心の持ち方」と潜在的な「意識や心の持ち方」に分けられます。
人生は、主にどちらからできているかというと、圧倒的に潜在的な方からできています。
人間の脳は、極めて効率的にできていますので、ほとんどすべての行動や選択を潜在的なレベルで決めてしまいます。
顕在的なレベルで決めていることは、ほんの数%しかありません。
これが、人生のほとんどが潜在的なものからできている理由です。
よって、『人生は、自分の意識や心の持ち方次第で変わる』について、主に潜在的なものをイメージしている場合は正解と言えますが、顕在的なものをイメージしている場合は実はその真逆で、不正解と言えます。
もう少しわかりやすく別の表現をします。
たとえば、「わかった」「気づいた」というレベルは明らかに顕在的です。
本を読んだり、セミナーに出たりして、「気づき」が好きな人によくあるケースですが、このレベルでは、人生は全く変わりません。
ほんの一瞬変われる気がするかもしれませんが、数日すると元の自分です。
こういう人達は、本を書いたり、セミナーをしている人は、伝えている内容が体系化され、潜在的なレベルにまで浸透していることを理解できていないのだと思います。
そして、わかったり気づいたことで満足してしまいます。
この場合、一週間もしたら、ほとんど何も覚えていないと思います。
では、本当に人生を変えるためには、どうしたらいいか。
それは、潜在的なレベルで「意識や心の持ち方」を変えることです。
私が、「目標達成スキルをインストールする」という表現を使っているのはこのためです。
意識しなくても使える潜在的なレベルで体得することが重要であるからです。
そして、インストールするための手段として、コーチングを選択したのも、本当に人生を変えられる数少ない手段だと確信したためです。
本やセミナーの「わかった」「気づいた」レベルでは意味が無い。
本質的な人生の変革をもたらすためには、コーチングによるスキルのインストールが最適な方法であると考えて日々活動しています。