日本人は基本的に農耕民族だと思います。
斎庭(ゆにわ)の稲穂の神勅の時代から、稲作を基本にした国家が形成されてきました。
そして、農耕民族の大きな特長の一つは、長期的な視野を持つことだと思います。
稲作が1年サイクルであることから、最低でも1年サイクルで人生を考えると言うことです。
輪作なども考えると、数年サイクルで人生を考えることの方が一般的だと言えます。
一方、いわゆる狩猟民族は、その逆になります。
目の前の獲物を獲得できるかどうかに人生がかかってきますので、基本的に短期的な視野が重視されます。
数日単位の視野で人生を捉えることの方が一般的だと言えます。
このことから、日本人には、古来より、人生を長期的な視野で捉えることがDNAに刻み込まれている可能性が高いと言えます。
これを踏まえた上で、ここ数年よく目にする、わくわく系やモチベーション系の自己啓発を考えてみたいと思います。
実は、わくわく系やモチベーション系の自己啓発でうまく言った人を、ほとんど見たことがありません。
ついていけなかった人がほとんどで、ついて行けた人は、逆に、長期的には、悪くなってしまった人の方が多いです。
その理由は、おそらく、日本人のDNAに刻まれた長期的な視野だと思います。
狩猟民族の場合、その場で意識を上げて、目の前の獲物を倒すこと重要になります。
よって、その場ですぐに意識を上げることができる手法が重視されます。
わくわく系やモチベーション系はまさにその手法であり、短期的な目標達成手法といえます。
しかし、これは、残念ながら、日本人には合わないのだと思います。
日本人は、短期的に意識を上げて頑張るような方法では無く、長期的に、コツコツと、誠意と熱意を積み重ねていく方法があっているのだと思うのです。
日本人の過去や現在の偉人をみてみますとよくわかりますが、わくわく系やモチベーション系で成功した人は皆無です。
もしいたら教えて欲しいくらいです。
逆に、長期的に、コツコツと、誠意と熱意を積み重ねた人ばかりです。
にもかかわらず、わくわく系やモチベーション系の手法に手を出して、はまってしまう人が後を絶たないのが、不思議でなりません。
多くの人が、短期的な目先の成功ばかりを追っているからなのでしょうか。
確かに、わくわく系やモチベーション系は、短期的に成功することはあります。
意識を上げることで、短期的には無理をして頑張れるからです。
ただ、それは日本人には合わないので、確実に、後からその反動が返ってきます。
短期的に無理をして頑張ったのですから当然と言えば当然です。
これからも、長期的に、コツコツと、誠意と熱意を積み重ねて目標を達成していく方法をお伝えしていきたいと思っています。